中国人画家から見た富岡鉄斎

日本では「最後の文人画家」ともいわれている。
山水を得意とした画家の李可染からは
「天真爛漫」という素晴らしい評価があります。


ネットを見ると
「中国の斉白石」とも呼ばれていますが
すこし違う気がします。

まず斉白石は文人ではなく、
大工さんです。
大工から文人のふりをしているだけです。
彼は上海までの呉昌碩の門に入れようとしたらしいが
北京から遠く
高齢ということもあって諦めたという話があった。

ちなみに呉昌碩が正真正銘の文人です。


画家として、
また美術史家としての私から見ると
カラーの作品は一番印象的でまるで「日本の王時敏」。
清代初期の正統画家「四王」のスタイルそのままだった。

「四王」とは清初の四人の画家、
江蘇太倉の王時敏(号は煙客(えんきゃく))、
同郷同族の親友(おう)(かん)(字は(げん)(しょう)、円照とも書く、1598~1677)、
王時敏の門人、江蘇常熟の王翬(字は石谷、1632~1717)、
王時敏の孫の王原祁である。

のち江蘇常熟の呉歴(ごれき)(号は漁山(りょうざん)、1632~1718)と王翬の親友、
江蘇武進(ぶしん)惲寿平(うんじゅへい)(号は南田(なんてん)、1633~1690)を
加えて清初の六大家(四王呉惲とも)とよばれている。

清初の正統派の彼は、
世代も画風も異なる四家を語呂合せ的に
ひとくくりにする「四王」という称は、
必ずしも美術史の記述として適当とは思わないが、
通例に従って「四王」を用いられています。

比べてみると分かるが
まとまり感が欠如、
構図の面ではもっと推敲したほうがよいものが少なくない。

富岡鉄斎の水墨なら文人画のような息吹が感じられるが
中国のそれに比べたら作品のほとんどは
荒っぽい筆のタッチ。


宋元絵画は嫌われているのか、
明時代や、
宋元絵画時代の絵画から直接影響は薄かった気がします。